よくある質問トップページ > よくある質問環境問題に関するQ&A廃棄物問題、資源保護の観点から、近年製紙用の原料として『古紙』が注目され、最近では古紙を100%使用した紙が多く利用されています。しかしながら、これら古紙の利用にも限度があり、「木材パルプの代替品」として資源保護に貢献している『非木材紙』の利用が近年増えてきています。ここでは、環境問題に関連した素朴な疑問を御紹介します。 Q&A(お客様からのよくある質問と回答) すべて開く再生紙って何からできているのですか?古紙には様々な種類がありますが、主なものに段ボール古紙、新聞古紙、雑誌古紙、模造・色上古紙等があります。段ボール古紙、雑誌古紙は、主に段ボール原紙に、新聞古紙は新聞用紙に、模造・色上古紙は主に印刷用紙に再利用されています。今後は印刷・OA用紙での利用率を高めることや、古紙利用の新規用途開発の必要性が望まれています。 非木材紙って何?ケナフの場合、1ha当たり年間10tの収穫があり、これは木材よりも高く、繊維、あるいはパルプに換算しても成長の早いユーカリに匹敵します。一年で収穫でき、畑で栽培できるという点も大きな特徴です。またバガスとは、サトウキビの搾りかすから抽出した短繊維、繊維以外の柔細胞も多く含み、多方面で再利用されています。 再生紙や非木材紙はリサイクル(再生)可能ですか?基本的にはいずれも再生可能です。ただ普通の紙は何回も再生処理を施すと繊維がもろくなるので、木材パルプと混ぜて利用されるのが一般的です。非木材紙は、普通の紙と同じセルロース繊維で出来ているので、問題なくリサイクル出来ます。 植林活動は世界で、日本でどうなっているのですか?木材は、育てることができる再生可能な資源です。製紙産業では木材を「育てる原料」と考えて、今までに国内外で焼く38万haの植林に努めてきました。今後はこれを2010年までに55万haへ広げていく考えです。 再生紙はごみの削減に役立つんですか?植林によって、まずは森を活性・再生させることが大切であり、活かせる紙資源をしっかり分別して、リサイクル活用すればごみもそれだけ減少します。森とごみの両論のリサイクルが揃えば、森林資源はかなり節約できるのです。 白色度って何?紙の白さの度合いを表す指標のことで、酸化マグネシウム標準白板の光の反射量を100として、光の反射量の割合の値を示したものです。ちなみにフレッシュパルプ100%のコピー用紙で白色度は80%、新聞紙でおよそ55%、新聞古紙を利用した再生100%のコピー用紙は70%です。 ISO 14001とは?国際標準化機構(International Organization for Standardization;ISO)が、環境管理に関する国際規格として、その枠組みを策定し公開したものの総称です。その中心となるのが、環境管理を採用する組織として必ず満たさなければならない条件を、「要求事項」として規定しているのがISO14001です。 グリーン購入法とは?正式には「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」のことで、商品やサービスを購入する際に必要性をよく考え、価格や品質だけでなく、環境への負荷ができるだけ小さいものを優先的に購入する法律のこと。つまり、国や地方公共団体等に環境負荷の少ない製品の優先購入を義務づけたもので、調達実績は毎年公表が義務づけられています。 リサイクル法とは?資源有効利用促進法のことをいいますが、もともとの「再生資源の利用の促進に関する法律」が平成12年に改正され名称が変更されましたので、「改正リサイクル法」と呼ばれることもあります。 ライフサイクルアセスメントとは?製品の全サイクル(製造―使用―リサイクル/廃棄)において、資源やエネルギーの消費と環境負荷物質の排出を定量化して製品が環境に与える影響を評価する方法です。 ECFパルプとTCFパルプの違いは何?ECF(ElementalChlorineFree)とは、これまでの分子状塩素による漂白をダイオキシン発生のおそれが少ない二酸化炭素などに替えて漂白したパルプのことです。これにより、排水中の吸収性有機塩素化合物が大幅に減少し、またクロロホルムの排出も大幅に削減されます。 TCF(TotalChlorineFree)とは、酸素系漂白剤だけでパルプを漂白する方法です。有機塩素化合物は発生しないのですが、TCF工場の排水でダイオキシンが検出された例もあり、TCFによって作られたパルプは弱いという欠点がありリサイクルには適していません。 すべて開くインクジェット用紙とは何ですか?インクジェット用紙とはインクジェットプリンタ用の記録用紙のことで、市販されているインクジェット用紙はコート紙(一部普通紙タイプのインクジェット用紙もあります)が主流となっております。コート紙である理由として、インクを吸収する必要があり、ベースの紙の上にインク吸収層を設けています。インク吸収層は、単にインクを吸収するだけでなく、インクの吸収速度、インクの定着度合いまた色がよくなるように工夫されており、写真画質を印字する用紙は、かなり凝ったインク吸収層を設けています。 インクジェットって、何が優れているのですか?インクジェットプリンタ美点は、市販されている様々なプリンタの中で、最も安価でかつ高画質な印字物が得られる点にあります。一般向けのA4サイズのプリンタなどは1万円台から発売されていますし、高品質の写真画質も得られます 市販されているものには、どのような種類のインクジェット用紙があるのですか?市販されているインクジェット用紙は、普通紙タイプとコート紙タイプに分けられます。普通紙タイプは、一見PPC用紙と似ていますが、紙のサイズ剤やインク定着剤などの工夫をしているのが特徴で、モノクロ中心の画像を印字するのであれば普通紙タイプで十分です。 コート紙タイプは、表面性の違いによって光沢、半光沢およびマットの3種類があり、インクの吸収をコート層で実施し、高精細、高画質な印字品質が得られる用紙です。 インクジェット用紙には純正紙と汎用紙がありますが、その違いは?純正紙は、プリンターと最もマッチングがいいように用紙開発されており、画質、色再現や保存性が最も優れた組み合わせです。しかし、汎用紙と比較すると価格は高値かもしれません。量販店などで取り扱っている汎用紙は、特定のプリンタに合わせて用紙開発されておらず、どのメーカーのプリンタとの組み合わせでも「そつなくこなす」タイプの用紙で、品質が悪いということではありません。 インクジェットインクには染料インクと顔料インクがありますが、その違いは?着色剤が染料インクでは液体であり、顔料インクでは固体です。印字特性を比較すると、染料インクは発色がよく、階調が再現しやすい特徴を有し、顔料インクは保存性がよく、耐水性がよいという特徴を有します。 最近のインクの改良は、染料インクの保存性向上と顔料インクの発色性向上が中心です。顔料インクの大判プリンタの印字品質向上は目覚ましく、DesignJet5000(hp社)、MC10000(EPSON社)またHi‐FIJET(Roland社)のプリンタなどは粒状感なく印字できます。A4サイズのパーソナルプリンタでは、顔料インク機種が現在は存在しておらず、Canon社やhp社などの一部メーカーのプリンタは、黒インクのみ顔料インクになっている機種があります。顔料の黒インクは濃度があり、画像が冴える特徴があります。 フォト用紙、フォトペーパー、写真用紙などは、どのような紙ですか?いわゆる写真用印画紙をベースにした最高ランクに分類されるインクジェット用紙のことで、印字品質だけでなく、紙質も写真ランクに属する用紙のことです。コダック、富士写真フィルム、コニカ、三菱製紙等の写真メーカーが販売しています。 インクジェット用紙は、インクジェット以外のプリンタで使用できますか?インクジェット用紙はインクジェットプリンタ専用紙です。他の方式のプリンタに使用すると、プリンタに害を及ぼす可能性があり、あまりお薦めできません。 尚、普通紙タイプのインクジェット用紙には、レーザープリンタにも使用できる共用用紙があります。 ソフトによって、印字品質が違うのですか?プリンタ、プリンタドライバーや用紙が同一にも関わらず、ソフトが異なると印字品質が異なります。例えば、同一画像を一太郎で開いた場合とWORDで開いた場合とを印字すると、色合いや濃度が多少異なります。 インクジェットプルーフとは?印刷業界にCTPシステムが普及している昨今、クライアントが求めるレイアウトや色の確認が重要になってきています。すなわち、最終物の印刷仕上がりのシミュレーションが必要となってきています。印刷業界各社では「プルファー」なる呼称で、校正システムを提案しており、インクジェットプリンタを用いて印刷仕上がりをシミュレーションすることが「インクジェットプルーフ」です。 印字すると紙が、コックリング(波打ち現象)するのですが?紙ベースのインクジェット用紙では、吐出するインク量が多いとコッキングしてしまいます。紙そのものの特性であり、完全に防止することは困難ですが、紙にポリエチレンを貼り合わせコックリングを防止した用紙も販売されています。 印字した画像に筋が見える、滲む、ムラになる。プリンタの用紙設定あるいは印字モードを確認して下さい。高品質な画像を得るためには、適性な印字モードで印字するようにして下さい。 印字部分に触れると、色が落ちるのですが?印字された画像部分は皮膜が弱くなっており、インクが完全に乾燥すれば問題はないのですが、乾燥が終了する前に画像に触れるとインクが手に着きます。少なくとも印字後20分ぐらいは触れないほうがよいでしょう。 尚、市販されている用紙の中で、「速乾性」、「乾燥不要」あるいは「多孔質」、「微粒子」などと記載されている用紙は、乾燥時間が要りません。印字直後に印字面に触れても、インクは手に着きません。 印字後、乾燥する必要はありますか?顔料タイプ(多孔質タイプ)のインク吸収層を有するインクジェット用紙では、乾燥時間は要りません。また、ポリマータイプのインク吸収層を有するインクジェット用紙では、少なくとも20分、十分に乾燥するためには約1時間を必要とします。しかしながら、速乾性タイプのインクジェット用紙であっても、印字面を強く重ね合わせることは避けるべきです。場合によっては、インクが転写することがあります。 画像を保存したいのですが、どうすればよいですか?インクジェットは、気軽に高画質なカラー印字ができることが利点です。保存するより、その都度印字することをお薦めします。 インクジェットで印字した画像は、どのくらい保ちますか?印字した画像の退色は、インクの種類によって、あるいは置かれた環境によって異なります。染料インクを用いた場合、退色は1週間でも起こります。顔料インクを用いた場合、室内光条件下では20年まで保つ実験結果が得られています。 屋外ではどのくらい画像が保ちますか?屋外を考慮する場合、顔料インクが前提になります。紫外線照射による実験結果では、6ヶ月間は目立った退色が認められないと考えられます。徐々に退色しても使用できる用途(ポスター等)を考えると、概ね3年ってところでしょうか…。実際の退色は、水分の影響や酸化性ガス(例えば、オゾン)成分の影響などが複雑に絡み、もっと短縮されることがあります。長期の使用については、ラミネートすることをお薦めします。 セロテープで壁に貼ると、インクジェット用紙のテープ周辺が黄色くなった。テープに含まれる成分によって発生する現象です。なるべくテープ貼りは避けて下さい。テープ貼りをする場合は、メンディングテープをご使用下さい。 お問い合わせフォームはこちらTEL. 092-291-1331お電話でのお問い合わせもお待ちしています